旅行ブログというと、画像(写真)なしでは成立しないといっても過言ではないでしょう。旅に出れば、写真を撮りまくるという人も少なくないのでは?
たくさん写真を撮ればとるほど、ブログに掲載したくなってくるものですよね。でも、その大量にある写真、旅行ブログにそのまま掲載するのは、果たしてユーザーのためになっているのでしょうか?
旅行ブログと画像(写真)掲載について、考えてみました。
自分の旅行ブログにファンを増やすには
ブログというのは読者(リピーター)がついてくれると、格段にマネタイズしやすくなります。読者、つまりブログのファンを増やすことが、アクセスアップの一つの方法です。
自分やブログを気に入って読者登録してくれる人を増やすには、「また訪れたい」「また読みたい」と思わせることが必要です。旅行ブロガーはそのために、コツコツと良質な記事を書き続けるしかないということです。
ファンを増やすためのブログ作りとして、画像(写真)とテキスト(文章)のバランスも非常に大切な要素だと思います。ブログを読みに来てくれる人の目的が、旅行に関する情報収集なのか、それともきれいな写真を眺めたいのかによっても、効果的なバランスが異なります。
画像とテキストのボリューム割合
ちょっと話が変わりますが、日本で売れているガイドブックに「地球の歩き方」というシリーズがありますよね。旅行好きな人なら一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。
「地球の歩き方」は、英語ガイドブック「ロンリープラネット」の日本語版ともいう人がいます。確かに、コンセプトは何となく似通ったところも感じられます。しかし、両者をパラパラっと見て比較してみると分かるのですが、その大きな違いは画像のボリュームにあります。
ロンリープラネットは英語以外の言語でも出版されていますが、ここでは英語版の話をします。
ロンリープラネットを開くと、確かに美しく魅力的な画像は掲載されています。しかし、カラー画像は基本的に一カ所に集められ、その数は多くありません。一方、地球の歩き方を見ると、画像が多いです。紙面のかなりのスペースを写真が占めています。
ロンリープラネットはそのほとんどが文章ですので、英語が苦手な人ならすぐに「パタン」と閉じてしまいたくなるかもしれませんね。
もちろん、カラー版でなく一色/二色刷りにした方が、書籍の印刷コストが下がるという理由もあると思いますが、世界で売れまくっているロンリープラネットには写真が非常に少ない、この事実は無視できないことではないでしょうか。
旅行ブログに画像は必要?
日本人に大人気の「地球の歩き方」は、画像がふんだんに掲載されています。確かに、その方が分かりやすいですよね。観光場所やゲストハウスを探すのだって、写真がある方が見つけやすいですから。
ただ、あまりにも画像が多すぎると、そこに何のために行くのかわからなくなることもあります。ガイドブックに載っている写真を頼りに、その観光スポットを見つけて、自分でも同じような写真を撮る。そこに、旅行としての感動はあるのでしょうか?
ロンリープラネットの記述は、時々非常に分かりにくいときもあります。間違った情報やアップデートされていないこともしばしばです。それでも、かえって画像が少ないから、その「目的地」を見つけるワクワク感がありますし、目指すものを見つけたときの感動もひとしおです(がっかりすることもあります)。
最近、同じことが旅行ブログについてもいえるのではないか、と思ったりします。私も旅行ブログには、画像や動画をたくさんのせる方ですが、あまり掲載しすぎると、「発見」を楽しみたい旅行者にとっては、情報過剰になってしまうのではないか、と考えることもあるんです。
ただ、その一方で、画像や動画があることで滞在時間が延びるというメリットもあるんですけどね。
画像が多いことのデメリット
また、ブログに画像や動画が多いことによるデメリットもあります。
それは、ページに画像データが多いと読み込みに時間がかかり、表示速度が遅くなることです。その分、ユーザーを待たせることになり、結果的に離脱率を上げることになるかもしれません。これに関しては、画像を圧縮するプラグインをインストールしたり、AMP対応するという対策もあります。
たくさん画像があってブログ記事が重くなりそうなときは、複数の写真を集めてコラージュとして編集したり、アニメーションとしてスライドのように見せるという方法もあります(ただし、アニメーションはそれ自体、画像よりデータが重くなります)。
この辺のテクニックに関しては別記事で取り上げたいと思いますが、とにかく何でもかんでも写真をアップすればいいというものでもないということは、留意しておきたい点の一つだと思います。
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